『女子サッカー選手の視点から考える日本版NCAAの行方』に参加して
こんにちは、たっぺーです!
今回は、『女子サッカー選手の視点から考える日本版NCAAの行方』
に参加して学んだことを中心に書いていこうと思います。
目次
NCAAって何?
「NCAAって初めて聞いた!」
という方もいると思います。
その方はこの記事がオススメです!
NCAAについて、簡潔にわかりやすく解説されています!
まとめると、
「全米大学体育協会という、大学のスポーツクラブ間の連絡調整、管理、様々な運営支援などを行っている組織」
と認識してもらえばと思います。
ディビジョンという区分(div1.div2.div3)
NCAAには3つの区分があります。
Division1、Division2、Division3です。
「日本の大学スポーツにある1部リーグ、2部リーグのことか!」
と思った方!実はそうじゃないんです!!
<NCAAの特徴>
②各ディビジョンによってルールが違う(練習回数や練習時間など)
上記の特徴から、
「div2で優勝したからといって、div1に上がるわけではない」
ということがわかると思います。
NCAAの場合、大学がそれぞれの目的によって、
その独立した組織リーグに参加しています。
なので学生側は、自分の目的に応じて所属するディビジョンを選びます。
私の感覚だと、
div1:大規模な大学でスポーツ重視、スポーツ奨学金も豊富
div2:規模は大きくないが少しスポーツ重視。
div3:スポーツと学問のバランス型。スポーツの奨学金はない。
このようなイメージを持っています。
余談ですが、パネラーである羽石さんは、
「日本のテレビなどで取り上げられるNCAAは、div1だけしか考えられていない」
という指摘をされていました。
Student-Athleteという考え方
「NCAAはStudent-Athleteという考え方を非常に大事にしている。」
羽石さんは、このことを講演の初めに強調していました。
イベント全体を通して、
様々な方がNCAAの概要や魅力について語ってくれたのですが、
どの話もこの「Student-Athlete」という考え方に基づいているように感じました。
Student-Athleteという言葉の明確な定義は紹介されませんでしたが、
という風に私は理解しています。
NCAA経験者談(抜粋)
4名で行われたパネルディスカッションで
印象に残っている内容を少し紹介したいと思います。
ーー「設備はとてもいいですし、試合の旅費などは大学が負担してくれます。また試合で使う用具、ユニフォームも学校が負担してくれます。」ーー
正直、驚きました。
日本トップレベルの大学の部活でさえ、自費で遠征や合宿に参加する選手がいるのが日本の現状です。
あまり言い方はよくないですが、これはdiv3に所属する学生の発言です。
あまりスポーツに力を入れていないディビジョンでさえ、このような環境が整っていることに驚きました。
日本版NCAAに対しては賛否両論ありますが、このような選手を取り巻く環境を整えることは早く実装されてほしいなと思いました。
ーー「私はdiv1の大学に入ることが決まっていました。でもそこでは医学の分野が学べないと知って、取り消したの。将来、医者になりたいという夢があったから、スポーツをやりながら医学を学べるこの大学(div3)に入ることにした。」ーー
まさに上記で述べた、ディビジョンを選ぶという話です。
「自分の夢と、大好きなサッカー。どちらも満たすのがdiv3の大学だった。だからこの大学に入学した。」
と彼女は誇らしげに言っていました。
その姿がとてもかっこよかったです。
平日のタイムスケジュールを教えてくれたのですが、
午前:授業
午後:実験
夕方:2時間練習
夜:自習orチームメイトと勉強会
と、とてもハードな日々を送っているそうです。
また、遠征などでバスで長時間の移動がある際は、
試合前にも関わらず、テキストを広げ課題をこなしているそうです。
彼女だけがそうしているのではなく、他のチームメンバーも同様に各自の課題に取り組んでいるそうです。
自分の夢とサッカー。
どちらも妥協せず、毎日を過ごしている話を聞き、
自分自身とても刺激を受けました。
NCAAが掲げる「Student-Athlete」という考え方が、
しっかり学生にも浸透していることを感じた瞬間でもありました。
終わりに
このイベントに参加し、
なんとなく興味があったNCAAから、
「日本版NCAAについて真剣に考えてみるのも面白そう!」
と思えるいい機会になりました。
実際にNCAAに所属する学生の話が聞けたのも、貴重な経験だったと思います。
<関連記事や資料>
>・NCAAと日本の学生スポーツ « Natsue Koikawa WEBSITE 鯉川なつえ ウェブサイト
・「日本版NCAA」創設に横たわる課題:日経ビジネスオンライン
『NCAA』というテーマで何かみなさんに新たな発見があればうれしいです。(←久しぶりの決まり文句(笑)
読んでくれてありがとうございます(^^)/
たっぺー